科学好きのひとりごと

細々とPC関係、電子工作等楽しんで暮らしております。このブログに書かれてあることに関しては一切責任を取りかねます。このブログに掲載されている実験を行う場合は、自己責任でお願いします。

自作パソコンの勧め

私は自作PCをやたら推奨しているのですが何故かというと
・性能のわりに費用を抑えられる
・ニーズに合ったパソコンが手に入る
・拡張しやすい
・修理修復が自分でしやすい

といった理由があります。また、
・壊れた時の保証がほとんどきかない
・動作が不安定
・設定に手間取る場合がある
などデメリットもそれなりにあるのでやはりPCを買うときには重々注意してください。

ということで、この記事ではまずPCを買う上でのポイントを紹介します。

 

 

PCを買うとき気にするのはやはり「予算」と「性能」の2つが大きいと思います。
流れとしては
自分の必要とするスペック(理想的スペック)を提示する。

各社その程度のスペックのパソコンがどのくらいの値段で出回っているのか、予算と見比べる。

大方予算オーバーするでしょう。妥協してもいい部分を探し、値段を予算内に収める。

こんな感じですね。

なのでとりあえずPCのスペックの判断基準を紹介します。


まず、値段に差があり、スペックに影響するCPUから、用途別に目安を紹介します。
この記事で紹介するintelのCPUは低スペック順にceleron,i3,i5,i7の4種。もちろんこれ以外にも種類はあります。i7を超えるスペックを持つi9というものが存在します。
ただ決して素人が手を出すようなものではありません。数あるCPUの中でコア数も値段も桁が違うのです。PCでオーバースペックは金銭的デメリットのわりにメリットは非常に少ないのであまりお勧めしません。
逆にceleron以下のCPUは正直ほとんど見たことがないのですが、officeを扱うのにも不自由があるという噂を聞きます。もちろん他のパーツの影響もあると考えられますが…
というわけでceleron,i3,i5,i7のいずれかです。
ざっくり分けると
1.主にofficeなどでPCを使う人 → celeron,i3
2.office+スマホと同じような用途(youtubeなど) → i3
3.cadソフトや中くらいのデータ管理(写真など)をする → i5,i3(第8世代)
4.プログラム、動画編集、3次元物理演算 → i7,i5(第8世代)
こんな感じですね。あくまでこれは目安です。
(第8世代)というのは2018年初めごろにリリースされた新型です。今回の更新でiシリーズはすべてかなり性能が上がりました。第8世代のi5に至っては第7世代以前のi7を上回っています。そのため上のようにi5(第8世代)とi7が同じ区分にいたりするのです。
ここで注意しなければならないのはCPUに限らず多くの部品は消耗品です。古いというだけで性能はまるで違ってきます。安さにつられて中古のものを買うときには十分気を付けてください。

さらに最近の話ですが、intelはi9 9900k など、オーバークロック付きの第9世代を発表しました。通常時のクロック数はわずかばかり落ちたものの、オーバークロック時はさらにクロック数が増加しているという!!一年もたたないうちに、intelのすごさを思い知りました… さて、オーバークロックとは何ぞや、と思われるでしょう。ざっくりいうと、CPUに通常より高い負荷をかけることで規定より高い性能(高周波数)を引き出そうとすることです。通常のCPUで無理やりすることもできなくはないそうなのですが…(もちろん恐ろしいので私は手を付けていません)そこでオーバークロック対応CPU というものが誕生しました。intel製品でいうと最後に「K」がついている製品ですね。オーバークロックを使うときはそれに備えオーバークロック用のマザーボード、メモリもあります。また、大量の熱が出るそうなのでCPUファンも大型のもの、水冷式のものに変えることをお勧めします。

 

もう一つ速さに大きな影響を与える部品があります。メモリーカードですね。そのスペックはどうやって判別するか紹介します。
ほんとにざっくりと分けます。
1.office程度であまり過酷使しない → 4GB
2.動画編集やCADで同時に何か結構動かす → 8GB~16GB
3.かなり重たいソフトを動かす。 → 16GB以上
メモリは楽にコストダウンさせるにはいいパーツです。ただし、メモリの大きさはどれだけゆとりが持てるかどうかです。

HDD/SSDもかなり重要です。特にHDDは消耗が激しいパーツなので気を付けてください。HDDとSSDの違いで示したようにスペックを重視するならSSDのほうがいいでしょう。ここで注意すべきはこれまで動画編集をする人は高スペックを勧めてきましたがこればかりはHDDのほうがいいかもしれません。
例を挙げるとすると動画編集にaviutilを使う場合、私は約10分の動画で素材映像も含め合計で380GB使いました。OSや他のソフトのことも考慮すると最低500GBは欲しいですね。SSD480GBは約12000円です。HDDだとほぼ同価格で4TBほどのものが購入できます。速さをとるかデータ容量の余裕をとるかです…
もちろんSSD+外付けHDDなどという手もあります。内臓HDDを外付けとして使えるようにするものもあるのでHDDからSSDに交換するとき余ったHDDをその中に入れて使うのもいいと思います。

最近ではSSD M.2 というのも普及してきました。普通のSSDとは形状が全く異なり、メモリのような形です。これはミドルクラス以上のマザーボードであれば対応していると思われますが、中には対応していないものもあるのでご注意ください。

主なスペックの判断基準としてはこの3点が重要だと思います。

さて、次は会社に注目してみましょう。ほぼ同スペックなのにD社のほうがF社よりだいぶ安い、なんてこともまぁあります。
なぜ安いのか、それは自社開発などで使わない機能を省いたり、スペックにあまり影響のない部分で大幅にコストカットをしている可能性が高いです。
買った状態そのままで使うならあまり問題ないと思います。問題があるのは今後スペックを上げたいと考えている人たちです。
自社開発などで生産された製品は通常パーツと規格が違ったり、互換性がなかったりします。そのため機能の拡張はピンの数が合わない、パーツを付けたいにも物理的にスペースが開いていない、マザーボードの穴の位置が特別仕様なのでケースを変えられない、などなかなか問題が待ち受けています。(すべて私の体験談です。(´;ω;`))
そのため今後高いスペックが必要になる、純粋に改造がしてみたい、という人は初めから自作PCをお勧めします。

 

最後に、いかに予算を抑えるかについて話をしましょう。
今まであまりoffice用のPCには触れてきませんでしたがここでofficeを入れるか、入れないか、が大きな分かれ道になります。大手某電機メーカーのセール中で同じ型のノートパソコンでofficeありとなしの差額は約2万円ほどでした。officeライセンスを単体で買うと3万~4万円します。また、大量に仕入れているので本体が安くなっていることを考えるとofficeありで性能をあまり重視しないなら、こちらの方がいいでしょう。
だがしかし!!!!!性能を求めるなら圧倒的に自作PCがコストを抑えられます。お勧めです。
工賃がかからないという点もありますが、もう一つ、自分にいらない部分をカットできるということです。例えばゲーミングPCでは圧倒的に画面の速度が求められます。いかに入力から画面へそれを反映する速度が上がるかということです。この場合性能が求められるのはCPUやメモリよりGPUという部分です。
このGPUの性能を特に重視することで値段を抑えつつなかなかの性能のものが手に入るということです。

つまり 自作はいろいろいじれていいぞ。